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おおはらえのことばものがたり(お子様向け)

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遠い遠い昔の、神さまと人間のお話です。

高い空の上、高天原という天上の世界に、神さまたちが住んでいました。

地上にも、別の神さまたちが、人間と一緒に住んでいました。

ある日、天上に住んでいる、カムロギという男の神さまと、カムロミという女の神さまが、地上の様子を見て、おおぜいの神さまたちに集まってもらい、こう言いました。

あの地上にある日本という国を、平和に暮らせる立派な国につくりあげてくれ

そう言われたものの、地上に住む神さまたちの中には、不満ばかりを口にして反対する神さまや、不平ばかり言って乱暴する神さまもいて、天上の神さまたちは

困った困った。どうすれば立派でいい国をつくることができるだろうか

と悩みながら、みんなで何度も話し合いました。

やがて、その願いが通じたのか、反対していた神様も、ようやく「ごめんなさい、ぼくたちが間違っていました。一緒にいい国をつくりましょう」と言って、協力してくれるようになりました。

するとどうでしょう、反対していた神様ばかりでなく、石や木や葉っぱまでもが、「そうだ、そうだ」と賛成するではありませんか。

さわがしかった日本の国はすっかり静かになり、安心して暮らせる平和な国になったのです。

そこで、カムロギ・カムロミの子孫であるスメミマという神さまは、高天原の天上の世界を出発され、穏やかになった日本の国に向けて、雲をかき分け、押し分けて、地上に降りてきました。

スメミマは、お願いされたことを実現するために、まず大きな家を建て、そして、日本の国をもっと立派な国にしようと、さらに努力します。

しかし、地上に住む人間というものは、ついつい、ウソをついたり、間違ったことや悪いことをしたりして、罪をつくり、悪い心のケガレをたくさん溜めてしまいます。

そこでスメミマは、人間たちがつくったいろいろな罪やケガレを消し去り、清らかにする方法があることを教えました。

まず、細い木をきれいに切り揃えて、たくさん台の上におきなさい。麻の木の皮も細かく裂いて、お祓いの道具にしなさい。

そして天上の神さまが教えてくれた<のりと>という言葉をとなえなさい。

そうすれば神さまたちは、人間の願いをしっかり聞いてくださり、その願いは叶えられるでしょう

こうすることで、人間の罪やケガレや悪いことは、すべて消えていくのです。

それは、まるで雲や霧が風で吹き飛ばされて消えていくようでもあり、船が海を自由に泳ぐ姿のようでもあり、森の木々を切るとまわりが明るくなって気持ちまで爽やかになる様子に似ています。

そして、罪やケガレは一つも残らず、きれいに清められるのです。

では、そうやって消えた人間の罪やケガレは、どこにいくのでしょうか。

実は、神さまたちの力で、広い海に流され、海の底に沈められ、そして、深い地下の国に吹き飛ばされて、最後は、どこかに行って跡形もなくなるのです。

みなさんが知らず知らずのうちに重ねてしまう罪やケガレも、きれいに消し去ってくれるよう、たくさんの神さまが清め、祓ってくれているのです。

 

おしまい

 

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